「相続が起こったけれど、財産を受け取るまでにはどのようなことをすれば良いのだろう」なんて、お悩みではないでしょうか。
相続が起こったとしても、自動的に亡くなった人の財産が相続人に割り振られるわけではありません。
自分たちで相続が始まったら手続きを進めていかなければならないのです。
そうは言っても、どのような流れで相続開始日から動いていけば良いのかわからない人も多いと思います。
そこで、今回は相続開始日から財産を受け取るまでの流れや手続きを解説していくので参考にしてみてください。
期限のある手続きもあるので、自信がない場合は早めに専門家のところに相談に行くのも良いでしょう。
相続について

まずそもそも、遺産相続の開始日から財産を受け取るまでの流れの詳しい話の前に、相続そのものについてほとんど何も知らないという人も多いはずです。
遺産相続は人生の中で何度も繰り返し起こるようなことではないですし、初めて経験する人が、何もわからないまま戸惑ってしまい、たくさんの時間を費やしてしまうことが多いです。
そうなってしまうと時間が勿体ないので、、ここでは相続の基礎的な知識のポイントをおさえたうえで、具体的な手続きについて考えていきましょう。
相続にはさまざまな要素がありますが、重要なポイントを知っておくだけで、手続きを円滑に進めやすくなります。
相続の基礎知識として知っておくべきなのは、以下の3点です。
これらの3点を知っておけば、相続の基礎的な知識は理解していると言えます。
それぞれについて、順番に確認していきましょう。
誰かが亡くなったら、まずはじめに葬儀を行わなければなりません。
葬儀の手続きは、病院などで亡くなったことが確実なものとなったときに説明してもらえるので、その説明の通りに行動すれば大丈夫です。
身近な人が亡くなったときには精神的なショックも大きく、手続きの詳細を淡々と話されるのも非常に辛いか思いますが、亡くなった人のためにも、言われた通りのことをしっかりと行いましょう。
葬儀の手続きが終わり、少し落ち着いたら、次は亡くなった人の財産である遺産について考えていきます。
そもそも相続では、財産を誰でも受け取ることができるわけではないことを知っておきましょう。
したがって、相続が起こった際は、まず誰が遺産を相続するのかを考えなければなりません。
このとき、原則として、法定相続人という法律で決められた相続人が遺産を引き継ぐことが主な方法となっています。
たとえば、亡くなった人の配偶者や子供、兄弟などが法定相続人になります。
法定相続人以外が遺産を引き継ぐためには、亡くなった人の遺言がなければなりません。
なので、誰かが亡くなって相続が起きたときには、遺言がないかどうかを確かめることから始めましょう。
遺言が見つからないようであれば、遺産を誰がどれだけ受け取るのかを相続人で話し合うことが必要になります。
この相続人たちで遺産の分け方を話し合うことを遺産分割協議と言います。
法定相続分を参考にしながら、法定相続人で話し合いを進めていきましょう。
法定相続分と言われてもよくわからないという人も多いと思います。
一般的には、法律で決まった相続人だとしても、全員が一律に同じだけの遺産を相続できるわけではありません。
法律で遺産を相続できる分がそれぞれに決まっていることに注意が必要です。
相続できる割合は、亡くなった人との間柄で決められているので確認していきましょう。
たとえば、亡くなった人の配偶者は法定相続人であり、遺産相続分は1/2となっています。
そして、亡くなった人の子供たちも同様に法定相続人で、子供が3人いたら遺産の1/2をそれぞれ3人で分けることになるのです。…