相続といえば現金や株、不動産や車などを思い浮かべますが、ゴルフ会員権も相続の対象となります。
ゴルフ会員権とは、会員制のゴルフ場を利用できる権利のこと。
亡くなった人がゴルフ会員権を持っていたら、相続人は引き継ぐことになります。
ゴルフ会員権売却により利益が出た場合は、相続税と所得税双方にかかる税負担が大きくなります。
相続税申告期限から3年未満に売却すると、税負担が軽減される特例措置が適用されるためお得です。
ゴルフ会員権を持っていた場合、どうやって相続税評価をすればよいか確認する必要があります。
今回は、その方法や取引相場の調べ方をご紹介します。
ゴルフをしない人がゴルフ会員権を相続したら、どう売却すれば良いのかも見ていきましょう。
ゴルフ会員権とは?
ゴルフ会員権とは、会員制ゴルフ場の会員の権利のことです。
会員になると、優先予約ができたり割安料金でプレーできたり、ゴルフ場の様々な特典を受けられます。
ゴルフ会員権の相場はピンからキリまでありますが、安いところは50万円から、相場は100万円程度です。
以前は、ゴルフ会員権を持っていることは一種のステイタスでしたが、最近はお手頃価格のゴルフ会員権が増えています。
会員制ゴルフ会場によって、コースの状況、状態、管理、設備などに差があり、ゴルフ会員権の価値も変わります。
さて、両親がゴルフ会員権を持っている場合、亡くなった際にゴルフ会員権を引き継ぐことがあります。
ここからは、ゴルフ会員権を相続した場合の手続きを見ていきましょう。
まず、ゴルフ会員権を相続できる人は1人ですので、複数人の相続人がいる場合は、誰が相続するかを決定する必要があります。
続いて、ゴルフ会員権を相続する前にゴルフ会員権証券を確認します。
ゴルフ会員権証券とは、亡くなった方が会員であったことを証明するものです。
亡くなった人が所有していたゴルフ会員権証券には、ゴルフ場名、額面金額の記載があります。
相続にあたっては、このゴルフ会員権証券と一緒に必要な書類を揃えてゴルフ場に提出します。
①戸籍謄本もしくは除籍謄本
亡くなった人(被相続人)と相続人の関係を証明するものです。
亡くなった人が婚姻や転籍などで戸籍から除かれている場合は除籍謄本が必要です。
②相続同意書
亡くなった人のゴルフ会員権を相続人へ相続することを証明する書類です。
ゴルフ会員権は1人にしか相続できません。
相続人が複数人いる場合は、全相続人の住所、氏名、実印押印等を記載した相続同意書を作成する必要があります。
相続同意書は、ゴルフ場によってはフォーマットを指定している場合があります。この点はゴルフ場に問い合わせてみてください。
③印鑑証明
相続同意書に押印した全相続人の印鑑証明書。
④改製原戸籍
相続人が実際に何人いるのかを確認するための書類。
これらが主な必要書類ですが、ゴルフ場により異なる場合があるので、詳しくは対象のゴルフ場に問い合わせてみてください。
ゴルフ会員権の相続税評価方法
ここからは、ゴルフ会員権の相続税評価の方法を見ていきましょう。…